プレゼント

yeup2004-12-19

 上司から焼酎をもらう。クリスマス用の素敵な飾り菓子をもらう。バッグ、香水、チョコレートの詰め合わせ、ジュースの詰め合わせ。24日にはクリスマスケーキもくれるらしい。自分に届いた必要がないものをよくわたしに持って行っていいよって言う。わぁ、ありがとうございます。って言われるのが好きみたい。それほど高価なものじゃないし、断るのも悪いからまぁ貰っておく。貰うと嬉しいけど、貰っちゃったものって急に価値がなくなる。貰うのって想像するほど楽しくない。ビルの谷間のブラックホールみたいな例の八百屋さんで買ってきた一袋298円くらいの小さなみかんのほうがおいしくて嬉しかったり。

 物を貰うとか、それをうまく利用するとかそういうのもひとつの才能なんだろうなって思う。たくさんの男の人をうまく操って色んな高価なプレゼントをさせ、それできれいに身を飾ったり、換金してそれでまた欲しいものを買ったり。それはそれでとてもお得で楽しい人生なんだろうなって思う。一生それを続けられるかどうかはわからないけど、そういう甘い汁を吸うっていうのもある意味よい経験なんだろうなって思う。残念ながらわたしにはハードソフトともにそういう甘い汁が吸えるような資質は備わってないみたいだけど。仕方ないからみかんでも食べておく。小さくて皮の薄いみかんが好き。

 とても恐ろしい夢を見た。なんだかリアルでおどろおどろしくこれはとても文章にできないなと思うような夢。人の頭のなかは現には想像すらできないくらいの恐ろしい世界観に満ちている。しゅうしゅう臭気をはく暗闇の蛇のように静かにとぐろを巻いて白いねずみを狙っている。