2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

日が暮れていく。

ぐんにゃり伸びただいだら法師の長い影が大きな腕を伸ばしてぐるりと世界を囲い込んでしまううちこっそり夜になる。そうして息を潜め黄金に光る苦い液体の発泡で喉を焼き、頬を紅潮させた子供たちとともにテーブルに並ぶ温かな料理を今日の明日の生きるの糧…

食べる

午前8時、朝ごはん。りんごをレンジで少し加熱してそれを干し葡萄と一緒に無糖ヨーグルトに混ぜオリゴ糖で甘みを。生のままのりんごを入れるより随分美味しい。それからバタートースト。あの子はレンコンの煮汁入りりんごジュース。わたしはコーヒー。 午前…

マザー

あの子と約束していた「マザー1+2」をトイザラスで買う。ゲームソフトをレシートと引き換えに渡してくれる係りのお兄さんがあの子の頭の上を飛び越してわたしの顔を見ながら「こちらでよろしいですね」と確認をするのが少し残念。昨日のピザの配達のお兄…

総合病院

いつもの総合病院小児科。何年も通ってるうちにいつの間にか看護士さんの顔ぶれは皆すっかり変わり、医師にしたって変わらないのは、紫色に固まった体で生まれ息すらしていなかったあの子の命を救ってくれた小児科部長だけ。この間ここにいつもの内服薬の処…

体表

皮が薄いのかも。体表を覆う皮が薄いせいで色々なことがいちいち随分わたしの体の芯のところまで響いてぐらぐらさせちゃうのかも。それとも出来が悪くて体のそこいらじゅう穴だらけ?外から色々入り込んでくるだけじゃない。ほら中からも染み出てくるよ。じ…

喪失と再生と膾炙と戯言

喪失と再生とがぜんざいのように混在する一年で一番奇妙な胸騒ぎを覚える節分と言う関所をどうやら鬼の目をかいくぐって通り抜けることができたのだけれど、そのためにわたしは親知らずを30分かけて抜くという大きな犠牲をはらい、水曜日からこっちと言うも…