合わせ鏡のような混迷

 雨。雨。雨。今日しなくちゃならないことに似つかわしい雨。今日が雨でよかった。合掌。結局求めないところに縁なんて生まれないんだとようやく気づく。だから無理に人に教えてあげようなんて驕った考えを持つ必要もない。縁がなきゃ気づかないし求めもしないなら縁も生まれない生まれないならそのまま気づかずに未来永劫続いていくだけ。ぺらぺら一枚の紙切れの表と裏と、表にだけ生きて裏のことなんて考えもしないか、まやかしだって笑うか、それはそれできっとそういう人生なんだとそう思う。表があるなら裏もあっていい。だけど本当はどっちが表なんだろう。表だと思い込んでること自体が驕りなのかな。合わせ鏡のような混迷。