どこへ行っても自分の力を認めさせるのに半年はかからない。あなたならどこへ行っても大丈夫。どこでだってやっていける。誰もが判で押したように同じ事を言う。勤続年数よりずっと長くいるのだと常に勘違いされている。仕事が滅多矢鱈と不均衡に集中する。集中しても結局何とか帳尻を合わせて片付けてしまう。しかも涼しい顔して・・・といわれる。上司のアシストが仕事、その実上司をうまくコントロールして統括外他部門及び統括部門の部下との軋轢をなくし、さまざまな決裁、折衝を滞りなくスムーズに進めているのはその人。報告すべき事実は同じでも表現する言葉ひとつで上司を上機嫌にさせる・・・
すばらしい能力だと思うけどそういうのは多分あまりにも当たり前のように受け入れられ、改めて評価されたりはしない。少なくともその会社にいる間は。いなくなってしまった時初めて、後任という比較対象が現れることでそのすごさがみんな身にしみてわかる。だけどそれでも人間は新しい不便な環境にもすぐ慣れてしまう。時間がたてば忘れてしまうし慣れてしまう。だからたいていは誰も何も学ばない。
仕事ができなさすぎてもできすぎても、どちらでもダメなんだ。ある人を見ていて最近そう思った。せめてわたしだけは慣れたくありません。そんな風にメールを打って、でも送信せずにそっと捨てた。