薄まった日常に

生きるか死ぬかがそれほどリアルじゃない世界に住んでるわたしたちはもしかしたら人を優しく想ったり、どうしようもないほど憎んだり、互いに交わすひとつひとつの言葉にも、明日にはもう取り返しがつかないかもしれないようなそんな懸命さを持ち合わせていないのかもしれない。薄まった日常を生きているのかもしれない。似合うのは曖昧な笑い。